今年は寒い時期から一気に桜が咲くという、冬の余韻と春待ちの気分の少ない季節だったが、それでも雪国には春を待つあのウキウキした気分が、まだまだある。

先日フキノトウを見つけた。 明らかに他人の敷地なのでそこにいたおじさんに取っていいか聞いてみようと挨拶したら「もう全部取り尽くしてくれていいですよ〜」と、なんとも気前のいい回答をいただいた。 そんなに物欲しそうな顔をしていたかな？

雪解けの縁と黄緑色の美しい対比。春を待ち望んでいたかのような色彩。

下処理が面倒くさいと言えば面倒くさいが、プンプン香る蕗（ふき）の香りが、春を運んでくる。

ほろ苦い香りと春らしい見た目にうっとり。

半分は天ぷらに（見た目はマズイがわりとカラッと揚がっているんですよ）、

そしてもう半分は味噌と混ぜて「ふき味噌」にする。ごはんに乗せても酒の肴にも何にでもあう。この日は菊鰈（キクガレイ）の唐揚げに乗せて食べた。

やはりこの季節はウキウキする。

そうそう「ふき味噌」をお椀に取って、アクアセレクトの熱湯をひと注ぎするだけで、美味しい「ふきの味噌汁」が出来上がる。

ぜひお試しを。