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2016-01-16 18:12:11

寒の水

 


 


 


アクアセレクトの採水地である、三重県多気郡大台町(旧:宮川村地区)では、寒の時期の水を「寒の水」と言って重宝する。


全国各地でも同じような言い伝え、習わしがある。


 


 


「寒の時期」とは、二十四節気である「小寒」から「大寒」を経て、「立春」までの期間を指す。


ちょうど毎年、1月6日の小寒からスタートし、1月21日の大寒を過ぎ、2月4日の立春までの期間をいう。


 


 


 


さて先日(1月14日)、アクアセレクトの採水地を訪れた。


農家さんや県立高校、役場やウォーターサーバーのメンテナンス工場を訪問したのだが、この日はことのほか寒く「寒中」を実感させるに十分な気候だった。


 


(写真は、新唐櫃橋から上流を見たもの。2016年1月14日撮影)


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三重県多気郡大台町では、次のように「寒の水」を重宝するという。


・この時期に採水したお水は長期保存に耐える。


・お味噌やお酒を仕込む。


・田舎アラレ用の餅作りや、栃餅(とちもち)作りに使う。


 


 


さすがに宮川で泳ぐという「寒中水泳」は行われていないが、全国各地の寒中水泳なども、この「寒の水」に入ることで無病息災を願った習わしなのだろう。


 


 


 


この時期、大雨や台風がない。


川面はどこまでも穏やかで、冬の斜めの陽光にキラキラと輝いている。


川辺は静寂に包まれ、静かな佇まいを見せてくれる。


 


 


 


反対に夏は、大雨や台風の襲来と「暴れ川 宮川」の名の通り、荒れ狂う姿を見せることもある。


この大雨のおかげで、「日本一の清流」としての豊富な水量を湛えることができる。


この水量を求め、釣り人や川遊びの子どもたちの喧騒に溢れる。


夏の宮川は、荒々しく若々しい。


 


反対に、冬の訪れとともに、川自身が夏の疲れを癒やすがごとく、慌ただしかった川の中を一旦本来の姿に戻すがごとく、穏やかさを取り戻す。


 


 


(宮川の支流の1つ、浦谷川。ハヤが素早く動いた)


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私は夏の宮川はもちろん好きなのだが、この静謐な寒中の宮川も、いいと思っている。


 


 


この寒中の宮川、ぜひまた訪れたい。