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2015-10-20 08:32:28

秋祭り


 


 


 


みなさんの地域に「秋祭り」の風習はまだ残っているだろうか?


 


昨今、地域の絆や繋がりが希薄になったと叫ばれて久しい。


 


こういった地域の絆というのは、稲作文化とともに日本に根づいたものだということを体験のなかから理解するようになった。


それはアクアセレクトの採水地、三重県大台町での稲作体験からだ。


非機械化状態での稲作というのは、ほんとうに労働力を一気に集約しないと成し得ない事業だということが分かった。


アクアセレクト田んぼのオーナー制度での体験だ。


 


 


日本に稲作文化がもたらされた紀元前3世紀の弥生時代から、米が石高で表された江戸末期19世紀末まで、およそ2000年近く、稲作を中心とした社会が形成され、そして文化が育まれてきた。そんな社会背景から地域の絆を強くしようと生まれたのが、地域のお祭りだ。


 


稲作が他の地域と分業となった現代において、お祭りはその本来的な意味合いを失いつつある、と勝手に理解している(間違っていたらごめんなさい)。


 


 


ただ稲作の消滅とともに、果たして地域の絆を強める必要性は薄まったのだろうか?


凶悪犯罪や子育てに行き詰まった故の不幸な事件が、後を絶たない。


こういったお祭りに参加させてもらうと、人間一人とちゃうんやで、家族が基本となって、地域ぐるみで不安を解消したり、これからの未来に向かっていこうや、お互い様やんか、という思いを感じることが出来る。


 


稲作が分業されたとしても、お祭りは地域社会で生きる私たちにその絆を実感させてくれる、素晴らしい取り組みだと思う。


 


 


 


 


私の住む名古屋市名東区大針地区でも秋祭りがあった。


 


 


 


町内会を神輿で練り歩いた後、違う学区の「高牟神社」へお神輿を奉納へ。


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「極楽」交差点(そういう名前の交差点がある。なんともめでたい)を超えて。


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高牟神社にて、巫女さんのお祓い。


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餅つきと豚汁の準備。おじいちゃんが楽しそう。


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焼き鳥が大人気。


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さて今年、こんな素敵なおばあちゃんにお会いした。


 


「もう私はここで●●教室(有名な計算を中心とした学習塾)をずっとやっていて、もう辞めちゃったんだけど、大きくなった子たちが、そのまた子どもを連れて来てるのが、うれしいわ〜」と話してくれた。


 


このおばあちゃんご出身が大阪市南部の方で大阪ネタで盛り上がっていると、ほかにも「あらあなた大阪市阿倍野区出身なの?阿倍野のどこ?」西田辺町というところです、というと「あら私は松虫よ〜」「実はわたしは播磨町なの〜」という、本当に私の生まれ故郷とめちゃくちゃ近所のおばあちゃんたちと話が盛り上がった。


そしてこの地域にもともとあったお祭りをこの世代の方々が復活させた、ということを彼女の息子さんたちに聞いた。


 


 


彼女たちは「私たちがこの地域に入ってきて、もともとの地域の方たちとこのお祭りを作ったのよ、どんなもんよ」などとは言わない。


 


ただ目を細めて子どもたちの喜んでいる姿を見る姿に、そういった自負を感じずにはいられなかった。


 


住みやすい地域が勝手に出来上がるわけでもなく、安心安全な街が勝手に出来るわけでもない。


 


こういった先人たちがいろいろな苦労の末にお祭りを復興させ、受け継いできている。


 


まさしく人ありき。


 


 


 


 


 


アクアセレクトも人が中心となり「田舎と都会を結ぶ架け橋」たらんことを願っているが、こういった地域の絆を強める「地域の架け橋」としても貢献していけたらと、思う。