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2015-10-15 09:17:30

水の山


 


 


職業柄「水の豊かな山」がやはり気になる。


 


 


アクアセレクトの採水地である三重県大台町も、その奥に日本三大峡谷である「大杉(おおすぎ)峡谷」を座し、あふれる水量を、大台町や伊勢湾に供している。素晴らしい景観だ。


 


 


三重県大台町には「小滝」や「神滝」という地名にあわせるように集落から本流に注ぎこむ滝が多い。ウォーターサーバーのメンテナンス工場がある上菅地区。背後には山がそそり立ち頂上付近には水量豊かな池があるという。またメンテナンス工場横から宮川本流に向けて、滝が流れ落ちる。


 


 


水の豊かな山や集落は、心がなごむ。


 


 


 


 


 


さて今回は三重県大台町の話題ではなく、滋賀県のとある水の豊かな山の話題。


 


盛夏も過ぎ、近所の山へでも行くか、ということになり、上の子2人(小5長女、小2長男)を連れて、琵琶湖南に位置する鈴鹿山系の「霊仙山(りょうぜんざん)」に登った。


 


自宅から1時間15分で登山口。三重県大台町(自宅から2時間半)に比べれば近所だ。


 


 


 


やはり水量が豊かな琵琶湖を囲む山々は、その他の山域に比べ、水が豊かな山が多い。


 


近江が水郷と呼ばれる所以でもある。


司馬遼太郎さんが「街道をゆく」で「どうにも近江が好きである」と語っている。


この水の風景は、日本人の感性に訴えかけるものがある。


 


 


近江の山の話に戻る。


この霊仙山の麓には日本で初めて開設されたという「養鱒場」がある。最寄り駅はJR東海道線の「醒ヶ井」。


 


 


林道や登山道に沿って流れる川の透明度が素晴らしい。そして苔むした渓相が、雨量や雪量が豊富であることを証明している。沢の水を利用した無料の缶ジュース販売所があった。


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麓は鬱蒼としたミズナラやブナの美林。


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そして頂上直下はカレンフェルト(墓石石灰岩)と呼ばれる、石灰岩の奇石群のドリーネ(すり鉢状の凹地)がいいふんいきを作り出している。


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このドリーネまで鹿が上がってきている。結構な標高、そして降雪地帯なのもかかわらず、だ。この鹿の糞を求めてオオセンチコガネが集まってきている。緑色だろうか、それとも紫色だろうか。僅かな陽の光を浴びて美しく輝く。


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ドリーネらしくその凹地に点在する池。オオルリボシヤンマが交尾と産卵行動を繰り返していた。近畿地方ではこれくらいの標高でしか見ることが出来ない貴重なヤンマ。久しぶりに見た瑠璃色にドキドキする。


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山頂で棒ラーメン。醤油とんこつ味。


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アカン、子どもたちに全部食われてしまった。


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カレンフェルトの素晴らしい景観。


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このあと地域のお祭り「お月見どろぼう」に参加するため、ダッシュで駆け降りた。


 


 


 


 


近江湖南の秀峰、また訪れたい。