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2015-09-16 07:55:00

宮川の歴史 その4


 


 


 


これまで宮川の歴史を書いてきたが、すべて以下の資料に頼っている。


 


 


勢州古今名所集、宇治山田市史、伊勢神宮名所図会、神都名勝誌、神宮遷宮紀、神宮要綱。


 


 


これらの資料は全て「神宮司廰(庁)」および「神宮文庫」というところにある。


 



以前「宮川の歴史」「伊勢神宮との関わり」を調べた時、伊勢神宮から神宮司廳を紹介され、そして神宮文庫を紹介された。


 


 


 


 


これが神宮司廳。廳という庁の旧字がいかにも神宮の歴史を表している。


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神宮文庫。静謐な佇まいだ。


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ここの資料はその当時(今ではどうかわからないが)、全て手書きで写して欲しいということだった。取材に来るマスコミの方にもそうお願いしている、とのこと。なんでも先日来たNHKさんもずっと写しておられたというのだ。


 


 


豪奢な威厳に満ち溢れた「神宮司廳」と、対照的な静謐な佇まいの「神宮文庫」。


 



ここで資料を手書きで写したのだが、膨大な資料の中から選別してくれ的確なアドバイスをくださったのが、これらの施設におられる担当官だ。


 



とてもじゃないが、背表紙の読み方すらままならない資料を目の前にして、調べようと思っても何を調べて良いのやら皆目見当もつかない。


 



そこで恥を忍んで「実は私たち、宮川の源流部でアクアセレクトという天然水をウォーターサーバーとともに販売しているのですが、宮川が伊勢神宮と関わりがあると聞いてそれを取材させて欲しい。さらに何を調べたら良いか全く見当がつかないので助けて欲しい」というぶっちゃけた。


 


 


するとその担当官の方々は「なるほどですね。事情は分かりました。まずおおまかなことを把握していただくとなると、勢州古今名所集のこの辺りにこういう記述があったはずですよ」と、いとも簡単に、そしてものすごく丁寧にお答えくださった。


 


話は弾み、いろいろな資料を読み漁り、さまざまな方面に話の内容が飛んだ。


 


そして資料のほとんどが彼らの頭に入っており、googleに勝るとも劣らないその的確な検索、その知識の豊富さ、なにより話の面白さに、驚愕した。


 


 


 


この取材以来、私は「宮川の歴史」「神宮との関わり」に興味を持つようになった。未だその興味はそそられ続けている。


 


彼らのおかげ、と言っていい。


 


 


 


そんな神宮司廳や神宮文庫で仕入れた知識を、三重県大台町のアクアセレクト採水地の人びとに話した時の反応が面白かった。



「へーそんなゆかりがあったんかいな〜。知らんかったなぁ!」


 


 


 


 


 


 



宮川が紡ぐ、悠久なる歴史。人びとの営み。


 


 


 


アクアセレクトも繋いでいきたい。