台風11号の被害が広がっている。被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げると共に、早急な復旧をお祈りしたい。

台風が四国に上陸するその日、アクアセレクトの採水地である三重県大台町「宮川」を訪問した。

台風の東側である紀伊半島は、湿った南風が吹き込み大雨となった。

車軸を流すがごとくの大雨。

いつもの宮川（2014年12月撮影）

今回の宮川（2015年7月16日12:00ごろ撮影）

この梅雨時の時季に雨が多いと、伊勢湾の牡蠣の生育が本当に旨く大きくなるという話を以前聞いた。

冬に旬を迎える牡蠣の味は、6月7月の雨の多さ次第。

まさしくこの雨が、牡蠣の身の大きさと旨さを決定づける。

また、宮川はその昔から伊勢地方の人びとから「暴れ川」と恐れられ、伊勢平野を度々洪水の被害に陥れ、彼の地の肥沃な土壌を形成した。

これは伊勢神宮への豊かな供物へと繋がっている。

さらに、この地を含む奥伊勢地方、熊野などを含む東紀州地方では、台風の大雨で川底がきれいになることを「川戻り」と呼び、鮎たちの生育に欠かせないものだと喜ぶ。

こういった台風の日、お客様から「大台町って大丈夫なの？」と聞かれることが多く、過去に調べたことを思い出した。

今朝、採水工場に電話すると「大丈夫ですよ〜元気にボトリングしてますよ」と元気な声が返ってきた。

こんなに本流が濁っていても、アクアセレクトの原水である湧水そのものはまったく濁らない。

湧水といい、牡蠣といい、鮎といい、大自然が織りなすドラマが、ここにはある。