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お知らせ
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2015-06-09 23:25:17
マテ貝採り
一昨年前から、幼なじみたちと三重県松阪市の干潟での「マテ貝採り」が恒例になっている。
この幼なじみというのが、大阪市立長池小学校の1年生からの同窓生で、かつ中学・高校時代はバックパックを担いでキャンプに熱中していた、という長い付き合い。
少年時代はとうの昔に終わり、結婚もして、もうおっさんになり、子どもたちも集まるとそれぞれが名前を呼び合って遊ぶようになった。
とあるお正月に集まった時、こんな会話が交わされたのがきっかけだ。
「今年の干潟の観察会は、◯◯で、●●で、□□やったわぁ」
「面白そうやな」
「三重県にもエエ干潟があんねんで。マテ貝採りとかエエんちゃう?」
「よっしゃ、行こ行こ」
「お、6月の●週目の日曜日にが、ちょうどエエ潮目やな」
とまあ、こんな感じ。
一度遊んでみると「子どもたちも一緒に遊べて、それでちょっとは勉強になって、腹もふくれて、なにより嫁さんが怒らない(喜ぶ)、アウトドア遊びの王様」と言って差し支えない。
それが、これ。
マテ貝採りだけでなく「干潟の生き物観察会」も兼ねている。
この干潟を教えてくれた海洋生物の研究を生業としている友人が、先生役。
子どもたちの(もちろん大人たちのも)質問に次々に答えていく。
「お、それはカガミガイ。昭和30年代までは大阪湾で漁師さんがよーけ採っとってんで。食べてみ」
「へー」
そして干潮になると一斉に、スコップと塩の入ったボトルを携え、マテ貝採りに興じる。
今年はなかなか集団で生息するマテ貝に行き当たらず、潮目の時間との勝負か?と思われたが、無事マテ貝の集団を掘り当てることができ、それは、それは、大漁であった。
「お父さんやったな。これで一食分か二食分、浮いたなぁ(笑)」
「そやな。お腹すいたら、ここに来よか(笑)」
場所は松阪駅から車で20分程度の「櫛田川河口干潟」。
アクアセレクトの採水地である宮川、その本流の北に位置する「櫛田川」。
その河口には全国でも減少傾向にある「河口干潟」と呼ばれる、素晴らしい干潟が広がっている。
豊かな漁場として、優れた水質浄化の場として、素晴らしい稚魚の生育場としての、河口干潟。
ボトリング工場からも約1時間の距離。
森や水源を守るのと同じように、この豊かな生態系を育む「河口干潟」も、こうやってせっせと遊びに来ることで、守っていければ、と思う。
先生役の友人は「おれら、やってることは小学校の時と変わらへんな〜」「けど今年は子どもが戦力になってきたなぁ〜小夏ちゃん、やるやん」
ほんまにその通り。歳とったなおれたちも。
企画してくれたうちのキャプテンは「来年は大物を競う「M(マテガイ)-1グランプリ」でも開催しようか」というfacebookの投稿。
おもろいやん!やろう、ぜひ!
相変わらずの年1回の集まりも、ブラッシュアップされてきた。
子どもたちが楽しむ前に、大人が楽しめて、なんぼ。
大人も童心に帰って楽しめる遊びを、ぜひ。