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2015-01-06 13:00:07

寒の入り



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写真は冬枯れの宮川本流 2014年12月 新唐櫃橋から上流を撮影


 


 


 


1年で1番寒くなる時期、「寒(かん)」


 


年が明け、いよいよ本格的な寒さが到来します。


今年は1月6日が「小寒」です。


この日をスタートに、1月20日に一番寒さが厳しい「大寒」を迎えます。
そして立春の2月4日の前日2月3日の節分までの間を、「寒」と呼び、1月6日の小寒を「寒の入り」と呼びます。

在命だった祖母の「今日から寒の入りやで。寒なるから暖っかしとき〜」との、少し愛媛訛りの入った大阪弁とともに、昔の家特有の、あの寒さが思い出されます。


寒の入りの時期はちょうど「アホなこと言うてんのも松の内までやで〜勉強しいやぁ〜」ともセットでした。


 


さて、アクアセレクトの採水地である三重県多気郡大台町では、この時期のお水を「寒の水」といって、特に重宝しています。


特にお水が美味しくなり、保存が効くといったことや、寒の水をたくさん飲むことによって、体調を整える作用がある、などと言われています。


 


この時期ならではの生活の知恵もたくさんあります。


お味噌を仕込んだり、お餅をついて田舎あられを焼いたり、栃餅(とちもち)を作ったり、ほかの保存食を仕込む時期でもあるんだそうです。


過去に取材した記事があります。よかったらご一読ください。


 


お酒


http://www.aquaselect.jp/water_story/people/gs01.html


お味噌


http://www.aquaselect.jp/water_story/people/ms_01.html


あられや干し芋


http://www.aquaselect.jp/water_story/people/arare_01.html


 


 


乾燥するこの季節に、「無理に暖かく」して「無理に加湿する」という考えでなく「寒く、乾燥した季節だからこそ、できること」を実践する。


この、季節を感じ気候に従いそして自然と共に生きるという考え。


これを実践してきた彼の地の人たちの「叡智」が凝縮されているように思います。


年末年始、ついつい生活のリズムは崩れてしまいがち。


 乾燥による体調不良もよく聞かれます。


そんな季節だからこそ「この時期のお水は美味しい」とたくさん天然水を飲むことを勧め、乾燥を上手く利用し保存食品を仕込むという、発想の転換。


こういった季節、気候や自然といった人間の力が遥か及ばないものと、人の知恵というものとの上手な融合に、感心せざるを得ません。


 


素晴らしい自然との共生の知恵。


今年も、私たちアクアセレクトが配達スタッフやコールセンタースタッフとともに、こういった自然との共生への案内役でありたい、と願っています。


 


今年も何卒よろしくお願い致します。


2015年1月吉日


 


竹本大輔


 


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 アクアセレクト田んぼのオーナー制度の圃場。寒さに耐えて春を、そして初夏の田植えを、待つ。